Rindoku_ 〜輪読で聴くオーディオブック〜

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 ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。

ゲスト

 広い門の下には、この男のほかに誰もいない。

ゲスト

ただ、所々丹塗の剥げた、大きな円柱に、蟋蟀が一匹とまっている。

ゲスト

羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠いちめがさや揉烏帽子もみえぼしが、もう二三人はありそうなものである。

ゲスト

それが、この男のほかには誰もいない。

さくら_8103

 何故かと云うと、この二三年、京都には、地震とか辻風とか火事とか饑饉とか云う災がつづいて起った。

シリウス

そこで洛中のさびれ方は一通りではない。

ハチワレ

旧記によると、仏像や仏具を打砕いて、その丹がついたり、金銀の箔がついたりした木を、路ばたにつみ重ねて、薪の料に売っていたと云う事である。

ゲスト

洛中がその始末であるから、羅生門の修理などは、元より誰も捨てて顧る者がなかった。

ゲスト

するとその荒れ果てたのをよい事にして、狐狸が棲すむ。盗人が棲む。

ゲスト

Books

羅生門

芥川竜之介 

録音数:95 72%

走れメロス

太宰治

録音数:25 12%

雨にも負けず

宮沢賢治

録音数:14 100%

注文の多い料理店

宮沢賢治

録音数:0 0%

檸檬

梶井基次郎

録音数:8 8%

夢十夜

夏目漱石

録音数:10 2%